2010年5月2日日曜日

CentOSの最小構成ライブCDを作成しました

ZabbixのパッケージテストやちょっとしたLinux上のアプリケーションテストのためにCentOSが最小構成で起動するライブCDを自作して、いつでも何も設定されていない最小構成の状態が作れるようにしていたのですが、自分だけで使っておくのも広がりがないので公開してみようと思います。

テストで使用する環境はMac上のVMwareFusionを使うことがほとんどなので、VMwareでインストール直後のスナップショットを取っておく、という方法もあるのですが、たまに実サーバでテストする必要があったりするのでライブCD形式であればVMware上でも実サーバ上でも動かせて何かと便利です。

ライブCDは以下の作りになってます。

  • CentOS 5.4ベース (とりあえずは32bit版だけ)
  • インストールされているパッケージはkernel + 最低限必要となるdhclient、passwd、yumとそれらに依存関係があるものだけ。計104パッケージ350MBほど
  • それらをinitrdに全部突っ込んでオンメモリ起動
  • SELinuxは無効
  • ハードディスクにswap領域があれば自動的に利用
  • DHCPでアドレスを取ってくる
  • CentOS標準のパッケージで構成 (もともとテスト用なので当然)
  • LiveCDにありがちな、コンパクトにするためにbusybox使ったり、uClibc使ったりせず、起動したら普通のCentOSと同じ
  • 不要なサービスは全部停止。ただしログだけは吐いておいてほしいのでsyslogは動かす(最小構成で入れるとrsyslogがインストールされるので、それを利用)
  • 英語キーボードのみの対応。最小構成では各国語のキーボード対応用のパッケージがインストールされないためですが、私は英語キーボード派なのでそのままにしてます

すべてオンメモリで起動するので、メモリは最低でも512、この上で何か作業をするなら1GBはあった方がいいです。

ディスクにswap領域があれば勝手に使うようになっていますが、そうではない場合、たとえば普段はWindowsマシンとして使っている上で起動して多数のパッケージをインストール、/homeにでっかいファイルを置いたりするとハングする可能性が高いです。

最近ではメモリを1GB搭載しているPCなんて珍しくないので、基本的には動作するはずです。

このCDは今のところ以下のような用途に利用できます。

  • 起動すると最小構成+yumが利用できる状態なので、常に同じ環境でパッケージテストを行うために利用
  • サーバを構築する際の設定テストなど
  • ハードディスクのパーティション操作
  • CentOSのインストーラは最小構成を選んでも色々とパッケージが入ってしまいますけど、このLiveCDは完全に最小構成なのでCentOSの最小構成がどんなものか試せます

ダウンロードは以下から行えます。

rootユーザのパスワードはpasswordに設定しています。

とりあえず今あるものをベースに最低限の体裁を整えて公開しただけになりますが、意見があればコメントいただけると嬉しいです。

0 件のコメント: