2011年8月22日月曜日

リガ810周年祭

8/19〜21にリガ市の810周年祭が開催されていました。3日間もあるのでかなり大きなお祭りなんだろうと、最終日の日曜日に市内に行ってみました。

ここはリガの旧市街地から少し歩いたところにある公園です。入り口付近でなにやら民族衣装を着た人たちが芸をやっていました。

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公園内ではいろいろなお店が屋台を出していて、お土産品などローカルなものを販売していました。

木で作られたキッチン用品。ラトビアではよく見かけます。

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同じく木で作られたおもちゃとか。

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焼き物もあります。カエルやうさぎのろうそく置きは定番なのかよく見かけます。

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こちらはラトビアの伝統的な帯(?)です。この模様には特別な意味があるらしく、昔は模様を見るだけでどこの地方の出身なのかが分かったり、模様自体が守護神を意味するものであったりするとか。もともとラトビアは日本と同じく多神教民族なんですね。

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これは何だろう?…とりあえず面白いので撮っておきました。

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公園の奥にあるステージでは音楽や踊りが行われていました。ラトビアでお祭りといえば、とりあえず歌と踊りです。

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一通り公園を歩いたあと、旧市街地をぬけてメインステージがあるだろうダウガヴァ川の方に向かうことにしました。

途中、聖ペテロ教会横の広場でブロンズパレードのときにもいた派手な車に乗ったおじさんとやたら吠える犬を発見。リガでは名物おじさんなんでしょうね。大音量マイクで何かをしゃべったかと思うと、ゴッドファーザーのテーマ(日本で暴走族が鳴らすあれ)とサイレンを鳴らしながら去って行きました。

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市庁舎前広場周辺はすっかりお祭りムードです。市庁舎にも大きな810周年の帯が取り付けられていました。ここ数日間、この810のマークが町中いろいろなところにつけられていて、普段市内に出ず、テレビもない生活でもお祭りがあることを察することができるほどでした。

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これまでのお祭りと同じく、ダウガヴァ川そばの広場ではメインステージが設置されていろいろな出し物をやっていました。

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メインステージ前では中世の騎士の格好をした人たちが木の剣や木の槍、鉄の剣などを使って戦うイベントが行われていました。

日本の剣道のようなものらしく、審判が判定して勝ち負けが決まるようです。ただ、鉄製の鎧が相当重いのか剣道に比べると動きが緩慢な印象で、ときどき疲れて息切れして試合が終わるということも。

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ここでもいろいろなお店が出ていました。煙をもくもく出している肉料理のお店や

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これは金属を溶かして型にいれ、ブローチのようなものを作っているお店です。

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革製品のお店。手とか顔とかついたまま売ってます。

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これは手作りのアクセサリーか何かを作っているんでしょう。ラトビアの民族衣装は麻で作られていて、とても質素な雰囲気です。手作りのアクセサリーや革製品などに囲まれていると、なんだか映画とかマンガとか、ゲームの中の世界のようですね。

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このお祭りがある1ヶ月ほど前から、市庁舎前広場で「ラトビア中の鍵を集めてみんなの鍵を作ろう!」という呼びかけの看板と大きな宝箱が設置されていました。そのときはよく分からなかったのですが、どうやら「いらなくなった鍵を集めて溶かし、鍵のシンボルを作ろう」という企画だったようです。

会場の隅で集まった鍵を選別し、火を起こして溶かしているところを見学することができました。リガって人口は80万人くらいだったような...いらなくなった鍵ってそんなにあるものなんですね。

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ここで少し休憩して遅めのランチ。ラトビアのお祭りでは定番の串で焼いた肉(チキンかポーク)とポテトです。

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このあとは少し町中を歩いて早めに帰宅しました。後で聞いた話だと、夜中の10時くらいに花火があがり、鍵ができあがってメインステージで披露されたそうです。

このお祭り、市内のいたるところでイベントなどが行われているので、1日ではなかなか回りきれません。土曜日は夜通し開催されているイベントもあるようなので、本格的に楽しむならば土曜から町に出てみるのが良いと思いました。

2011年8月19日金曜日

RPM作成時にdebuginfoパッケージが作成されないときの対処方法

先日ZABBIX-JPでRHEL6/CentOS6用のZabbixのパッケージを作成するために、CentOS6のビルド環境を作成したのですが、その際にdebuginfoパッケージが作成されないことに少しハマったのでメモとして書いておきます。

解決方法は簡単で、redhat-rpm-configパッケージをインストールすればOKです。このパッケージがインストールされていなくて、debuginfoパッケージが作成されない場合、バイナリ自体にデバッグ情報が含まれてしまうために出来上がったRPMファイル自体のサイズが少し大きくなります。以下はzabbix-server-mysqlパッケージの比較です。

  • debuginfoなし: 373744 byte
  • debuginfoあり: 355073 byte

Webで検索するとdebuginfoパッケージを作成しない方法は多いのですがdebuginfoが作成されないときの対応方法はあまり出てきません。debuginfo自体あまり使う人も多くないので仕方がないのでしょう。

ただ、debuginfoを作らないことによって実行バイナリに不要な情報が含まれてしまうので、かなり微々たる差ではありますけど、debuginfoが不要な場合でも作成はしておき、配布はしないようにした方が良いのではないかと思います。

ビルド環境を作成するときにOSのインストーラで「すべてのパッケージ」を選択してインストールしていればこういった問題がは出ないのでしょうけど、私は普段ディスクを無駄遣いしないために(MacBook AirのSSDは128GBしかないので)普段から最小構成インストールしています。

この問題、以前にも同じ状態になって何度か調べている気がします。解決の糸口が見つかりにくいのでrpm-buildパッケージと依存関係つけておいてくれればいいのに、と毎回思ってます。

2011年8月16日火曜日

リガの交通事情

ラトビアではほとんどの人が車をつかって移動しているようなのですが、リガ市内では公共交通機関も発達しています。

市内の交通手段はバス、トロリーバス、トラムがあり、それぞれ本数も多くバス停もあちこちにあります。

これがバス。トロリーバスはバスの上に電線から電気を取る2本のケーブルが出たような姿をしています。

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こっちがトラム。

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これらに乗車するときにはこういう紙でてきたチケットを使います。

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このチケットは無線チップが内蔵されていて、乗り口付近にあるこんな機械にかざすだけでOKです。日本に比べても負けないくらい最新のシステムです。

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かなりの頻度でチケットのチェックが行われていて、バス停手前で止まったと思ったらバス会社の人が一人一人チケットをチェックして回ることがあります。そしてけっこうな頻度でタダ乗りしている人が追い出されている姿を見かけます。

バスチケットは町中でよく見かけるコンビニのようなところか、クレジットカードが使える自販機のようなものでも購入できます。

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チケットは1回、2回、10回など回数を指定してチャージしておき、なくなったら使い捨てのシステムになっています。ちなみに、どこまで乗っても1回は0.5Ls(80円くらい)で、複数回分をチャージしておくと割引があります。

リガのバス、トロリーバス、トラムの運行ルートはインフォメーションセンターなどでもらえる旅行者向けマップにも記載されていますし、SIA Rīgas satiksmeのサイトでは時刻表を調べたりルート検索を行うことができます。

居住者からすると、このサイトでは乗り換え検索、バス停検索の使い勝手がよくてかなり便利です。それから、Trans RigaというTwitterのアカウントがあったり同名の無料のiPhone用時刻表アプリがあったのですが、現在アプリはiTunes Storeでは見つからず、Twitterはあまり更新されていないようです。iPhoneアプリはかなり便利なので、ぜひとも再度リリースしてほしいところです。

その他には乗り合いバスもかなりの路線と頻度で走っています。地元の人は乗り合いバスを活用しているようですが、旅行者には敷居が高いと思います。

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この乗り合いタクシーは通常のバス停にはもちろん止まるのですが、加えてバス停がないところでも運転手に言えば止めてくれます。家の近くに来たら「その辺で止めて」と言えば下ろしてくれるので、地元の人にはこちらの方が便利なのでしょう。

もうひとつ、ラトビアには鉄道もありますが、こちらは長距離交通手段です。リガからユールマラやツェーシスなどラトビアの都市や、モスクワ、カリーニングラードなど他国にまたがる列車もあります。

ラトビアの通貨

ラトビアの通貨はLats(ラッツ)、略してLsやLVLと書かれることが多いです。補助通貨はSantims(センティームス)です。国としてはユーロに加盟済みですが、通貨はまだ統一されていません。

これがラトビアのお金。手持ちのものを撮ってみました。硬貨は日本のものよりも分かりやすく、銀色、金色、同色の順に額が小さくなり、大きさが小さいほど額が小さくなります。

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レートは将来のユーロとの通貨統一のために0.7ラッツ=1ユーロに固定されているため、この記事を書いている時点では1Ls=160円くらいです。

首都リガの街中には両替所があちこちにあります。地球の歩き方というガイド(バルトの国々 '09-'10)には街中にはあまり円を利用できる両替所がないと書いてありましたが、そんなことは全くなく、ほとんどの両替所で日本円も利用することができます。(最新の'11-'12版だとそんなことはないのかもしれません。)

ただ、両替専門のところではレートが悪いことが多く、銀行で両替をする方がレートはかなり良いです。街中やリガ駅には銀行もたくさんあり、店頭に両替のレートを書いてある店を探して両替をしてもらう方がお得です。

銀行の店頭の張り紙では円のレートが書かれていないところも多いですが、ほとんどの場合は円も取り扱っているようなので、ダメもとで聞いてみると良いと思います。

少なくとも、リガ駅の中にある銀行(Latvijas Banka)では店頭に円のレートは書いてありませんでしたが、円をラッツに両替してもらうことができました。

現金以外ではクレジットカードも利用できます。レストランやショッピングはもちろん、コンビニなどほとんどのところでクレジットカードが利用できるので、それほど現金を持ち歩かなくても事足ります。

VISA, Master, American Expressの3つはほとんどの店で利用できます。JCBが利用できる店は今のところ見たことがありません。また、ほとんどの店ではIC付きクレジットカード対応になっていて、一部の店ではIC付きではないカードだとうまく通らないことがあったりするので、IC付きのカードがあると便利だと思います。

ラッツはメジャー通貨ではないので、日本で両替をしてから来るというのは難しいと思います。最初にラトビアに来たとき、円は簡単には両替できないと思っていたので途中の空港でユーロに変えてしまい、けっこう手数料をとられ大失敗をしました。

クレジットカードがある人は基本的にクレジットカードを利用し、あとは何かのときのためにすこし多めに現金持ってくれば、こちらで自由に両替できます。

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