8/19〜21にリガ市の810周年祭が開催されていました。3日間もあるのでかなり大きなお祭りなんだろうと、最終日の日曜日に市内に行ってみました。
ここはリガの旧市街地から少し歩いたところにある公園です。入り口付近でなにやら民族衣装を着た人たちが芸をやっていました。
公園内ではいろいろなお店が屋台を出していて、お土産品などローカルなものを販売していました。
木で作られたキッチン用品。ラトビアではよく見かけます。
同じく木で作られたおもちゃとか。
焼き物もあります。カエルやうさぎのろうそく置きは定番なのかよく見かけます。
こちらはラトビアの伝統的な帯(?)です。この模様には特別な意味があるらしく、昔は模様を見るだけでどこの地方の出身なのかが分かったり、模様自体が守護神を意味するものであったりするとか。もともとラトビアは日本と同じく多神教民族なんですね。
これは何だろう?…とりあえず面白いので撮っておきました。
公園の奥にあるステージでは音楽や踊りが行われていました。ラトビアでお祭りといえば、とりあえず歌と踊りです。
一通り公園を歩いたあと、旧市街地をぬけてメインステージがあるだろうダウガヴァ川の方に向かうことにしました。
途中、聖ペテロ教会横の広場でブロンズパレードのときにもいた派手な車に乗ったおじさんとやたら吠える犬を発見。リガでは名物おじさんなんでしょうね。大音量マイクで何かをしゃべったかと思うと、ゴッドファーザーのテーマ(日本で暴走族が鳴らすあれ)とサイレンを鳴らしながら去って行きました。
市庁舎前広場周辺はすっかりお祭りムードです。市庁舎にも大きな810周年の帯が取り付けられていました。ここ数日間、この810のマークが町中いろいろなところにつけられていて、普段市内に出ず、テレビもない生活でもお祭りがあることを察することができるほどでした。
これまでのお祭りと同じく、ダウガヴァ川そばの広場ではメインステージが設置されていろいろな出し物をやっていました。
メインステージ前では中世の騎士の格好をした人たちが木の剣や木の槍、鉄の剣などを使って戦うイベントが行われていました。
日本の剣道のようなものらしく、審判が判定して勝ち負けが決まるようです。ただ、鉄製の鎧が相当重いのか剣道に比べると動きが緩慢な印象で、ときどき疲れて息切れして試合が終わるということも。
ここでもいろいろなお店が出ていました。煙をもくもく出している肉料理のお店や
これは金属を溶かして型にいれ、ブローチのようなものを作っているお店です。
革製品のお店。手とか顔とかついたまま売ってます。
これは手作りのアクセサリーか何かを作っているんでしょう。ラトビアの民族衣装は麻で作られていて、とても質素な雰囲気です。手作りのアクセサリーや革製品などに囲まれていると、なんだか映画とかマンガとか、ゲームの中の世界のようですね。
このお祭りがある1ヶ月ほど前から、市庁舎前広場で「ラトビア中の鍵を集めてみんなの鍵を作ろう!」という呼びかけの看板と大きな宝箱が設置されていました。そのときはよく分からなかったのですが、どうやら「いらなくなった鍵を集めて溶かし、鍵のシンボルを作ろう」という企画だったようです。
会場の隅で集まった鍵を選別し、火を起こして溶かしているところを見学することができました。リガって人口は80万人くらいだったような...いらなくなった鍵ってそんなにあるものなんですね。
ここで少し休憩して遅めのランチ。ラトビアのお祭りでは定番の串で焼いた肉(チキンかポーク)とポテトです。
このあとは少し町中を歩いて早めに帰宅しました。後で聞いた話だと、夜中の10時くらいに花火があがり、鍵ができあがってメインステージで披露されたそうです。
このお祭り、市内のいたるところでイベントなどが行われているので、1日ではなかなか回りきれません。土曜日は夜通し開催されているイベントもあるようなので、本格的に楽しむならば土曜から町に出てみるのが良いと思いました。