2007年3月15日木曜日

汎用Linux不要論

Red Hat Enterprise Linux 5のリリースを機に再燃する「汎用OS不要論」――Linuxディストリビューションの肥大化に批判の声という記事。

サーバー用OSであるにも関わらずインストールに1GB~2GBのディスクを要求されることもめずらしくなくなってきました。個人的にも、このところ肥大化の一途をたどるLinuxには違和感を覚えます。特にRedHat系Linuxは最小構成にしてもなお不要なものがインストールされてしまうため、私の場合はそれに嫌気がさして最小構成がシンプルなDebian系を使い始めたという経緯もあります。

本来、サーバー用途に使うときは不必要なものはインストールしないことがセキュリティの第一歩のはずですし、その方が動作も軽くなります。一昔前 (といっても4、5年前)は「動作が軽い」ことがLinuxの特徴だったはずなのですが、最近ではWindowsの方がよっぽど軽いのではと思うことがよくあります。

汎用にしておくことで、様々な用途に対応できるメリットもあるでしょうが、たとえばApacheを動かしたいだけなら、Apacheのバイナリ+カーネル+ドライバの構成でも100M以下で収まるはずです。インストーラを工夫するなりすれば、より利用するシステムに最適な構成を作ることは不可能ではないように思います。

アプライアンスと汎用OSの中間のような、可能な限り最小構成でシンプルなLinuxを作ってみても良いかもしれない、とここ2年ほど考えていたりします。すでに1FD Linuxのようなディストリビューションは多数存在しているわけで、それをどのようにして多様な環境に対応できるようにするか、というところが鍵でしょうね。

それにしても、最近はRedHatの批判をよく耳にします。これまでLinuxを牽引してきたRedHatですが、少しずつユーザーが離れているのではないかと感じています。今は独占といえるぐらいシェアを持っていますが、Ubuntuなど後発の人気ディストリビューションが出てきたこともあり、 Linuxディストリビューションの勢力図にも変化が出てきそうな気がしています。

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