2011年11月19日土曜日

ラトビアの独立記念日

今日はラトビアの独立記念日でお休みでした。ちょうど金曜日に当たったため久しぶりの3連休で、市内で開催されていたお祭りを見に行ってきました。

ちなみにラトビアは2回独立を果たしていて、1回目はロシア帝国から、2回目はソビエト連邦からの独立です。今日は1回目の独立の記念日で、ラトビアという国が初めて誕生した日です。

昼過ぎに家を出て、18:00のお祭りの開始まで少し時間があったので、買い物をしたり町中をウロウロしたりしていました。

独立記念碑のまわりにはたくさんの献花がありました。

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赤と白の花をラトビアの国旗のように飾ったものが多かったです。

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ラトビアの国旗の色は白い布と赤い血の色なのだそうですが、こうやってみると赤と白のバラがちょうど同じような色合いですね。そう考えるとちょっと格好良く見えてきます。

お祭りが始まると、旧市街地の中心部からこの独立記念碑まで、松明を持った人たちがゆっくりと行進していました。独立のための戦争で亡くなった人に対する弔いという意味合いがあるのでしょうか、厳かで日本の灯籠流しを連想するような雰囲気でした。

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お祭りは夏のように屋台がたくさん出るようなものではなく、夜に建物をライトアップしたり、建物の壁面を使ってアニメーションを流したりというものでした。

国会議事堂がラトビアの国旗にライトアップされていたり

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リーガ大聖堂も普段から想像もできないくらいカラフルにライトアップされていました。(普段のリーが大聖堂はこちらの記事に写真を載せてます)

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今は大統領官邸になっているリガ城はExcelによるライトアップ…

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ではなく、後で来てみたらこうなってました。ラトビアの誕生日をお祝いする言葉が流れているんだそうです。

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火薬塔跡はラトビアの有名なお菓子メーカーのLaimaによるライトアップが行われていました。

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こちらは市庁舎前の様子。灯籠のようなものがたくさん置かれていました。

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市庁舎の入り口の横には夏のリガ810年祭のときに作っていたリガの鍵がありました。今日公開されたのかどうかは分からないのですが、たくさんの人が行列を作って写真を撮っていました。

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お祭りの最後はDaugava川の花火です。実は今日お祭りを見に来た一番の目的はこの花火でした。寒い中30分ほど川岸の近くの場所を取って待っていた甲斐があってか、ちょうど花火の上がる中心の対岸あたりで見ることができました。

花火の前には国歌(?)が流れて、みんなで一緒に歌ってから盛大に花火が打ち上げられました。10分ほどの花火で、それほど長い時間ではなかったですが距離が近いこともあってか迫力がありました。

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ラトビアの人からするとどうなのか分からないのですが、日本人の私からすると、ラトビアという国は歴史的に色々な国に占領されてきたり、ロシアやソ連からの独立という歴史を持っていることもあってか、とても自分たちの国を大事にしているように感じます。

人口が200万人程度の小さな国で、しかも今も人口の40%はロシア人だそうなので、ラトビア語を話すネイティブなラトビア人というのは世界で120万人しかいない少数民族ということになります。過去に占領されたこともあるロシアやドイツという大国が近くにあることもあって民族意識や自国への意識が高いのだろうと思います。

日本人が国旗を持って国家を歌うと偏見の目で見られるのでしょうけど、ラトビアのように堂々と自国を大事にできる人たちを見ていると羨ましくも思いました。自分たちの力で独立を果たしたラトビアと、一度も他国から占領されたことのない日本では、個人が持っている"自国"に対する感覚が根本的に違うのだろうなぁと感じました。

日本の学校教育では自分たちの近代史を反省することで学ぶからか、自分たちの国を良く言わない傾向があるように思います。でも、海外に住んで外から見ると、ときどき日本の良さを再認識することもあったりして、こういった感覚も海外に住んでみたからこそ得られた貴重な経験なんだろうな、と改めてラトビアに来て良かったと感じた1日でした。

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