2011年12月5日月曜日

Zabbix SIAのパートナーシッププログラム

今ラトビアにいるためにあまり日本のユーザさんと話す機会もないため、このブログでZabbixパートナーシップについて説明しておこうと思います。本来ならZabbix SIAのサイトできちんと解説すべきなんでしょうけど、サイトは各国語の対応やらで修正するとなると大変なので、おいおい対応していくことにします。

Zabbixパートナーシップの詳細な権利や価格についてはZabbix SIAのサイトを参照してください。ここでは細かい話は置いておいて、パートナーシッププログラムとは何か、参加するとどういうメリットがあるか、についてざっくり説明しようと思います。

パートナーシップの種類

パートナーシップは大きく2種類があります。

  • リセラー: Zabbix SIAのサポート、およびその他のサービス(トレーニング、コンサルティングなど)を再販できるパートナー
  • 認定パートナー: リセラーの権利に加えて、Zabbixサポートの1次サポートを行うことができるパートナー

加えて、認定パートナーは独自にカスタマイズを加えたZabbixソフトウェアの提供や、独自のサポートメニュー(例としてはZabbix + その他のソフトウェアを組み合わせたサポートパックなど)を提供することも可能です。

サポートの流れとしては、リセラーが再販したサポートはZabbix SIAがエンドユーザのサポートを直接実施します。認定パートナーの場合はZabbix SIAが認定パートナーのサポートを行い、エンドユーザの問い合わせ先は認定パートナーという形になります。

パートナーシップのメリット

Zabbix SIAのサイトにもいろいろと細かいことは書かれていますが、技術的な点では、

  • Zabbix SIAにダイレクトに技術問い合わせ、バグ修正依頼、機能改善/追加要望ができる。
  • バグ報告や機能改善/追加要望で修正されたコードは必ずメインツリーに取り込まれる。細かな修正パッチを抱え込む(フォークする)ことによる管理の手間や、バージョンアップごとの追随遅れを減らすことができます。

あたりが大きなメリットになると思います。当然ですがZabbixのソース管理はZabbix SIAが行っているので、技術的に最も詳しいですし、今後の計画を考慮に含めた修正の相談が可能です。

営業やマーケティングのメリットとしては、

などがあると思います。

また、私がZabbix SIAで働いていますので、

  • 日本語による営業/技術サポートに対応しています

9月に日本向けパートナーシップの開始のプレスを出しましたが、これまでの英語版のパートナーシップは英語の対応のみ、日本語のパートナーシップは日本語対応が可能、という点が一番大きな違いです。

パートナーの技術サポートについて

技術サポートについては以下の方法で問い合わせが可能です。

  • Webベースの問い合わせ管理ツール
  • メール
  • 電話

3つあるのですが、ほとんどの場合はWebベースの問い合わせ管理ツールを利用してもらうことになります。コミュニティサポートでも利用しているZabbixサポートシステム内のプライベートアカウントからチケットを発行できます。

プライベートアカウントから登録されたチケットはコミュニティのものより優先して対応するようになっていますし、ソース管理のsubversionの修正履歴と連動しているので修正状況や修正箇所も分かりやすくなっています。

詳細については

簡単に紹介してきましたが、内容としては日本国内だと一般的なシステムインテグレータ企業がパートナーになることで最もメリットを感じてもらえるようになっていると思います。

今の時点でZabbix SIAが日本国内に直接サポートを販売することはしていないのですが、特に日本国内ではZabbix SIAのサポートを再販する会社はまだ存在していません。

Zabbix SIAで働いて半年以上経ちますが、日本国内からのバグ報告や機能追加要望などはまだまだ少ないと感じています。よりユーザーからの意見をソフトウェアに反映するべく、密に連携を取っていただける企業さんを募集しています。

ということで、興味を持っていただけたらZabbix SIAのお問い合わせフォームからご連絡頂ければと思います!

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