2016年8月7日日曜日

Zabbix 4.0へ向けた機能要望

もうだいぶん前の話になってしまいましたが、Zabbix Conference Japan 2015の私のプレゼンテーションで「Zabbix 4.0へ向た日本からの機能要望を出そう」というお話をしました。

来場いただいた方と、懇親会に参加いただいた方に機能要望を募集して、その中から要望が多かった機能について、Zabbix Japanから本社の開発サービスを利用して、具体的にこの機能を実装してほしい!ということを実施してみようという取り組みです。

Zabbix Conference 2015を実施した2015年11月の時点でもZabbix 3.2(ポイントリリース)に対してすでに世界からたくさんの開発サービス利用要望をもらっていたこともあって、次のバージョンへ追加する新機能や改善については、なかなか日本で要望が多い機能のプライオリティを上げることが難しいという状況もあったためです。

開発サービスはZabbix本体への修正や機能追加を直接依頼できるサービスです。自分がZabbixユーザーの立場ならちょっとした機能や実装が不足していることに困っている状況であれば、苦労して回避策を作るよりこのサービスを利用した方が後々苦労せずに済むと思うんですけれど、日本からはあまり利用されていないんですよね。

修正が構築期間ないに終わらないといけないとか、予算の問題とか、そもそもオープンソースに対する修正に費用を出すという感覚がないとか、色々と理由はあるんでしょうけれど。日本国内もまったく使われていなこともなくて、パートナーさんによってはうまく活用されて要件に不足している機能を補われていたりします。

さて、Zabbix 4.0に向けた機能要望について、Zabbix Conference Japan 2015でいただいた要望のうち特に多かった以下の2つを選定して依頼を行っています。

  • ローレベルディスカバリで作成されたアイテムなどの設定を変更したい
  • ホストグループの階層化

上記機能が欲しかった!という方は今後のリリースに期待頂ければと思います。

他にも以下のような要望も多かったのですが、これらは今回はZabbix Japanからの機能要望としては見送ることになりました。大きな変更が必要なためにすぐには実装が難しかったり、すでに実装されることが予定されている、などが理由です。

  • Webインターフェースからのアイテム手動実行
  • アイテム、トリガー、メンテナンスなど設定ごとや、有効/無効化など機能ごとの権限設定
  • Webシナリオのインポート/エクスポート

もちろん、上記の機能や開発サービス以外でも新機能の実装や機能改善はどんどん行っていますので、もうすぐリリース予定のZabbix 3.2もご期待ください。

今年のZabbix Conference Japan 2016は11/18(金)開催です。今年は場所を変えてもう少し広い会場を予定していますので、こちらもお楽しみに!

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