2011年4月4日月曜日

HSBC香港の銀行口座を開設

前回に引き続き香港に旅行できたついでにもう1つ、HSBC香港の銀行口座を開設してきました。

HSBC香港は日本人でも口座開設でき、投資をする人たちには人気の銀行です。中国元を含む11通貨の外貨預金ができること、1つのキャッシュカードで世界中のATMで現地通貨の引き出しができることなどの理由から、今後持っていると便利に使えるだろうと思い口座とあわせて投資口座も開設してきました。ちなみに日本のHSBCは1000万以上の預金が必要なHSBC Premierアカウントしか開設できません。

投資目的の口座として人気があるので、インターネット上にも日本人による口座開設情報がいろいろとあります。香港に行く前に一通り調べていったのですが、情報が古かったりサイトによって異なる情報が掲載されていることもあったので、実際に口座を開設した際に必要なものと、どのような手続きが必要だったかを書いておきます。

まず開設に必要だったものは以下の2つでした。

  • パスポート
  • 住所が証明できる書類(英文)

私の場合、住所の証明は国際運転免許を使いました。他にも日本の銀行の英文残高証明書や、公共料金の請求書でもOKという情報もありましたが、それらの書類が通用するかは分かりません。少なくとも英語で住所が書かれた正式な書類を持っていくのが安心だと思うので、銀行の英文残高証明書なら間違いがないと思います。

それから、私はあらかじめHSBC香港のサイトから口座開設と投資口座開設の申込書をダウンロードして記入したものを持ってきました。申込書はHSBC香港のサイトからPersonal->Download Forms and Documentsのページにある以下の2つをダウンロードして印刷、記入しておけば良いです。

  • Integrated Account Opening Form
  • Integrated Account Opening / Conversion Form - Investment Services (投資口座が必要な場合)

口座の開設には英語によるコミュニケーションは必須です。特に、あわせて投資講座を開設したい場合は口座開設の目的を聞かれたり、投資経験のチェックを行うシートへの記入、元本割れの可能性があることのAgreementのチェックと記入など口頭や文章のやりとりが発生します。

私の場合は担当者が良かったのかもしれませんが、多少分かりづらいところは紙に書きながら説明をしてもらえたので比較的スムーズにコミュニケーションを取ることができました。後から来た投資講座の開設担当者は日本語を話していたので、担当者によっては日本語でもOKなのかもしれません。とはいっても担当者は選べませんので英語でのコミュニケーションは覚悟しておく必要があります。

香港には他にも主要な駅の近くに窓口があるHSBCの支店を見かけますが、外国人向けの対応に慣れているであろう本店での開設を選択しました。本店はMTR中環駅(Central)にあります。駅を降りると駅内の出口の案内にHSBCの文字がありますし、旅行ガイドに載っている地図にも記載があるのでそれほど迷うことはないと思います。

HSBC本店についたら、グランドフロアの真ん中にある長いエスカレータを上ったすぐ左側に口座開設の窓口があります。入り口で"I would like to open a SmartVantage account."というと旅行者かどうかを尋ねられ、パスポートと住所確認書類を見せると番号札を取って待つように言われました。

順番が来ると担当者が来て半個室のブースに通され簡単な自己紹介をされたあと、要件を質問されるので先ほどと同じように口座開設したいことと、Investment口座を開設したいことを伝えると、Investment口座開設の目的を聞かれたので"I want to buy Hong-Kong stocks and unit trusts"と答えると納得してもらえました。

ここで銀行口座の説明を簡単に受けました。私はもともとSmart Vantageで十分だと思っていたのですが、キャッシュカードが後日発送、かつ同封されている用紙にサインをして送り返すとPIN(パスワード)が書かれた用紙が送られてくるとのことで、それではキャッシュカードが使えるまでに1ヶ月程度かかることになってしまいます。

その上キャッシュカードのPINはインターネットバンキングのログインにも使用するようになっていて、しかも変更は香港国内のATMでしか行えないため、結局キャッシュカードが即時発効されるAdvance口座を開設しました。

口座を使えるようになるまでの手間や期間を考えると、海外居住者の場合は最初からAdvance口座を開設しておくことを考えておいた方が良いと思います。ちなみに、SmartVantageは1万香港ドル(約11万円)以上の預金(外貨、や投資口座も含めた総額)がないと月々60香港ドル、Advanceは20万香港ドル(約220万円)以上ないと月々120香港ドルが口座維持手数料として取られます。Advanceの場合は開設後1年は口座維持手数料無料といったキャンペーンを実施していることもあるようなので、事前にチェックしておくと良いと思います。

ちなみにAdvance口座からSmartVantage口座への変更もできるようです。この場合はインターネットでは手続きはできず、電話での対応が必須になるそうです。

あとは持ってきた口座開設の用紙を見せると、基本的にはそこから必要な情報をパソコンに向かって入力していました。時間の節約と余計な質問を受けないためにも(加えて、どのような質問を受ける可能性があるかを想定しておくためにも)あらかじめ申し込み用紙を記入して持っていくと良いと思います。

途中でいろいろと説明や質問、確認を受けました。主なポイントを書いておきます。

  • 銀行口座のサービスについての説明(Multi Currencyの説明、Saving/Current口座の違いと口座番号の違い、Advance口座の維持手数料と免除条件など)
  • 口座に登録する個人情報の確認とサイン
  • キャッシュカードの受け取りとPINの変更方法
  • インターネットバンキングのアクティベーションについて簡単な説明
  • 投資口座のリスクの説明と投資経験のチェックシート記入
  • 投資口座に登録する個人情報の確認とサイン
  • パスワード生成機の受け取り

ここまでおよそ2時間程度でしょうか。これで口座開設はほぼ完了です。あとは初回にどの通貨でいくら入金するのかを聞かれます。私の場合は担当者が預金窓口まで案内してくれ、窓口とのやりとりも行ってくれました。最後に"他に何か手伝うことはあるか?"と聞かれたので、ついでにキャッシュカードのPIN変更も教えてもらいました。先にも書きましたが、PINの変更は香港国内のHSBCのATMでしか行えません。キャッシュカードを受け取ったら、必ず香港にいるうちにPINの変更を行っておく必要があります。

これで手続きは完了です。Avance口座に入ると年会費無料でVISAカードもついて来るのですが、これは後日発送する用紙にサインをして送り返すとカードが送られてくるようになっているそうです。

最後に、日本に帰ったらインターネットバンキングのアクティベーションを行い、パスワード生成機のアクティベーションも忘れずに早めに行っておきましょう。香港のホテルでは無線LANが無料で利用できるところも多いので、香港にある程度長く滞在する場合はホテルでアクティベーションを行ってしまっても良いと思います。

HSBC香港の口座は年に1回以上トランザクションがないと自動的に凍結されてしまうそうなので、口座を開設した後も定期的に利用しなければいけないことにも注意が必要です。

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