Zabbix 1.9(開発版)の開発も日々進んできているので、最近は定期的に最新版をダウンロードしてコンパイル、動作を確認するようにしています。最新版を利用するためには少し手順が必要なのですが、安定版の1.8の最新でバグフィックスが修正されているかを確認するために利用する人もいるかもしれない、と思い書いておこうと思います。
ZabbixのソースコードはSubversionで管理されています。リポジトリには誰でもアクセスすることができ、以下のコマンドで最新版をチェックアウトすることができます。
svn checkout svn://svn.zabbix.com
上記のコマンドではリポジトリ全体をチェックアウトすることができますが、Zabbixのリポジトリはbranches/dev以下に個々のバグフィックス用のブランチが切られていたり、日本とラトビアの回線が遅いためにダウンロードに時間がかかってしまいますので、よく利用するディレクトリだけを個別にチェックアウトしておくのが良いです。私が普段からチェックアウトしているのは以下の2つのディレクトリです。
- 1.8系(安定版)の最新: svn checkout svn://svn.zabbix.com/brunches/1.8
- 1.9系(開発版)の最新: svn checkout svn://svn.zabbix.com/trunk
チェックアウトしたものをコンパイルして動作させるためには、以下の手順でリリース用のtarファイルを作成します。作業には automakeとautoconfが必要なのであらかじめインストールしておいてください。以下の例ではSOURCE_DIR以下にチェックアウトしたソースファイルがあり、/tmp/workディレクトリで作業をするものとして書いています。
cp -a SOURCE_DIR /tmp/work # ソースを/tmp/workにコピー cd /tmp/work ./bootstrap.sh # configureファイルを作成
ここでそのまま通常のインストールと同じように./configure --enable-server --enable-agent...と実行してmakeでも問題ないのですが、環境によっては失敗したり、DB用のスキーマがなかったり、できあがったファイル群を他のサーバにコピーしても正しくconfigureが実行できなかったりしますので、ここからリリース版と同じtar.gzファイルを作成する方法も紹介しておきます。上記に続けて、
./configure # オプションなしで実行します make dbschema # dbスキーマを生成します make dist # 配布用ファイルを生成します
これでカレントディレクトリにzabbix-X.X.X.tar.gzファイルができあがっているはずなので、通常のリリース版と同様にインストールすることができます。
5/19追記:
./bootstrapの直前に書いていた.svnファイルの削除の作業の記述を消しました。make distの中でsvn infoコマンドを実行してリビジョン番号をinclude/common.hに書き込んでいるので、.svnファイルを先に消してしまうと問題がありました。
0 件のコメント:
コメントを投稿